「いつもの楽しみの時間だ」
夕方は僕が一日の中でも一番好きな時間だった。
17時が近づいてくるとはつらつとした気持ちで自転車に飛び乗り、裏道を走らせる。
自宅から10分ほど走った所にある女子大の学生寮が目的地だ。
その建物は4階建てでいくつも大きそうな部屋があり、様々な女子が出入りしていて恐らく100人ほどの女子が住んでいるのだと思う。
家族に以前「あのでかい建物なんだろうね」と聞いた時、有名な女子大の寮で全国から女子が集まっていて、主に地方出身の1,2年生が多く住んでいるらしいことを教えてもらった。つまり中にいる女子はほぼ全員が18歳から20歳くらいということになる。
その歳となると同い年の女子とは全然違う大人のお姉さんで、ドキドキしないわけがない。
お楽しみは月曜から土曜までの6日間、時間は17時以降だ。何度か日曜も行ってみたが、この曜日だけはいつもやっていないことに気づいてからは行かなくなった。
明かりがなくても見えやすい17時から少しの時間が狙い目で、完全に夜になると人に見つかる危険があった。
この日も換気用に細く窓が開いている。
僕はこっそり窓の縁部分に指を当てて、そっと僅かに横にスライドさせた。熱い湯気が隙間からもくもくと立ち上ってきて少し後に、湯気の向こうに裸の人影がいくつも透けて見えた。
そしてしまいには湯気はかなり収まって、ぼんやりながらさっきよりもはっきり女子の体が見えるようになった。
ざっと数えて20人以上30人未満といった感じだ。今日はこんな具合だがもっと混んでいる日もある。
僕の楽しみ、それは「覗き」だ。
女子は皆シャンプーのボトルと洗面器を持っている。タオルを持ってきてはいけないのか、裸を何かで隠している人は誰もいなかった。
お風呂では話し声が反響して、色んな話が聞こえてくる。
「あのレポート何時までだっけ?」
「次の演習なにするんだっけ」
など僕にはよくわからない話題でも女子はキャッキャッと笑って楽しそうだった。
そんな話よりも僕は女子の体をなんとか見ようと必死だった。
目を細めたり、バレないようにしつつ目線を変えたり体勢を変えたり。
女子達は僕がこうして外で覗いているとは知らずに、堂々とオッパイを撫でるように洗ったり片手を上げてオッパイを抑えてワキ毛の処理をしたりしている。
泡で隠れていてもオッパイが大きいことがわかる女子もいたし、ワキ毛を剃る時に腕でオッパイが潰れるとあの柔らかいオッパイを好きなようにしたいと思うものだった。
初めて目撃した時の衝撃が忘れられなくて何回も覗いているうちに、僕は女子寮覗きが何にも増して一番の楽しみになっていた。
夏場なら19時頃までは外も明るくて狭い隙間から湯気を透かしても女子の体は結構見えるし、遠くからで鮮明にならない分もどかしく興奮度も増してしまう。
女子達はそんな僕のことを気にもせず、高い声を上げながら笑ったり少しも隠す気もなく髪の毛や体を洗ったりしている。
オッパイが大きい子や乳首がピンク色で可愛い子のことは家に帰っても忘れられず、オチンチンを硬くして一人悶々としていた。
憧れていても名前を知ることはできないし、僕にはこれ以上近づく方法もない。
覗きが終わって帰る時に道で濡れ髪にタオルを巻いた女子とすれ違ってドキッとすることもあったが、平静を装って通りすがりのふりをすることしかできなかった。
僕の覗きは小学校3年生から始まり、中学1年生になるまで4年間ほど続いた。
中学に入ると、部活などで時間があまりとれなくなったのと、さすがにばれるとまずいと思うようになり徐々にやめてしまったのですが、それまでは平日は毎日のように覗いたのだ。
ただ夏休みの間は女子が帰省するのか、寮のお風呂に入る人が減っていって8月には完全に閉まってしまうようで僕は正直不満だった。
その他覗きで印象深いのは新学期の直後のことだ。
毎年その時期になると新入生が来るので、その女子達の裸を見に行くのは僕にとって一大イベントだった。
今間良暮らしをしたことがない新入生がくるので、初めての共同浴場なのか多くの子は顔を真っ赤にしたり、タオルでオッパイやあそこを隠している。
キツイ顔の寮母に「タオルは入れないの」と言われ、半泣きになりそうな顔でしぶしぶタオルを体からどける女子も多かった。
でも諦めがつくと吹っ切れるのかお喋りをすると恥ずかしさが紛れるのか、新入生達は皆訛りを丸出しにして「オッパイはオッパイやけど、あそこは(ぼぼ)って言うんよ」「あの子オッパイ大きいね。お風呂のふちにオッパイのせちょるよ」「覗き出るって張り紙見た? やだ、スケベねー」などと言っては笑っていた。
大きなオッパイにかかった長い髪、ワキ毛を剃る時の押さえられて変形したオッパイ、白い泡が流されて色白なオッパイやピンクの乳首が現れていく瞬間、どれも見ているだけでオチンチンが硬く気持ちよくなれるのでお気に入りだった。
それに新入生の初に恥ずかしがってオッパイやあそこを隠す様子は、先輩寮生の女子とは違った意味で凄くエッチな感じがした。
そうした光景を目に焼き付けて帰ろうとして道に出た時、僕と似た背丈の男子が周りを気にしながら裏道に入り女子寮の窓の近くで身を潜めるのを見たことがある。
やっぱり女子の裸を覗きたくなるのは男の性なのかもしれないと子供ながらに思った。
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